今回は、これぞご当地寿司、といった感じで、今や日本中に知られている、
岐阜県は琵琶湖の名産、鮒寿司(ふなずし)のご紹介です。
鮒寿司の魅力は、その独特の風味と、長い歴史に裏打ちされた奥深さにあります。
鮒寿司の魅力とは?
強烈な個性: 強烈な発酵臭と酸味は、一度食べると忘れられない独特の風味です。
深みのある旨味: 発酵が進むにつれて、鮒の旨みが凝縮され、複雑で奥深い味わいが生まれます。
歴史と伝統: 古くから伝わる伝統的な食品で、日本の食文化を象徴する存在です。
栄養価の高さ: 発酵食品ならではの栄養価の高さも魅力の一つです。乳酸菌が豊富で、腸内環境を整える効果が期待できます。
鮒寿司が愛される理由
滋賀県の郷土料理: 琵琶湖で獲れるニゴロブナを使った鮒寿司は、滋賀県を代表する郷土料理です。
ハレの日の食卓: 結婚式や祝い事など、特別な日に食されることが多いです。
滋養強壮食: 古くから病中や肉体疲労時の滋養強壮食として食べられてきました。
鮒寿司を食べる際のポイント
臭み対策: 鮒寿司独特の臭みが苦手な方は、生姜やネギと一緒に食べることで、臭みを消すことができます。
日本酒との相性: 鮒寿司の濃厚な味わいは、日本酒との相性が抜群です。
少しずつ味わう: 強烈な風味なので、少しずつ味わうのがおすすめです。
鮒寿司に対するイメージ
鮒寿司は、その独特の風味から、好き嫌いが分かれる食品です。しかし、一度その奥深い味わいを体験すると、その虜になる人も少なくありません。
鮒寿司は、日本の伝統的な発酵食品であり、その独特の風味と歴史が魅力です。好き嫌いは分かれるかもしれませんが、一度味わってみる価値は十分にあるでしょう。
江戸時代以来、主に琵琶湖の固有種であるニゴロブナが最適とされてきたが、ゲンゴロウブナも使用されている。オスもメスともに使われるが、子持ちのメスのものは比較的高価である。
独特の香りがあり、魚肉のタンパク質がうまみ成分であるアミノ酸へ分解されたものである。
その臭いは強く、臭さを表すアラバスター単位によると、鮒寿司は486Au、世界で6番目ににおいの強い食物だとか。
鮒を米を使って発酵させた独特のこなれた味がおいしくて一部の熱狂的なファンには大変好まれているのですが、この通り、世界で6番目ににおう食べ物だなんていうだけあって、そのにおいも大変なものです。
ちょっと慣れない人や子供には苦手な食べ物かもしれません。
とはいえ、古くから琵琶湖の名産で愛されてきたご当地寿司であり、漬け込んだ後に取り出して切ってそのまま食べる他、お酒のおつまみや、これをごはんに乗せてお茶、海苔、ワサビをかけて、鮒寿司のお茶漬けにして食べたり、
それくらい愛される食品となっています。
今や、原料になる琵琶湖のニゴロブナが貴重になってしまったことや、そもそも漬けて食べられるようになるまでの時間や手間から、大変高価な食品となってしまって、他地域のご当地寿司にありがちな、安価だけど地方にあるためなかなか食べづらい、という特徴はないのですが、手には入るものの、どこで食べても大変高級なご当地寿司、になってしまっています。
ただ、食べてみるとハマる人が多いのもあり、機会があればぜひ一度は口にされることをオススメします。
こうちゃん